体 験

気功教室

 

第4日

腰痛に効果のある功法

 2のA, 転臀磨丹田だけをやり続けても腰痛、坐骨神経痛は相当改善される。痛みがあるときは安静にして、痛みが薄れたときにそっとゆっくりとやること。日常的にこれをやっていると腰痛の予防になる。また、内臓強化、血液循環に効果があり、元気がでてくる。
 

基本の練功


身のまわりを整えましょう。
軽く掃除などをして気分をリフレッシュする。窓を一杯に開け空気を入れ替える。
気に入った敷物を敷いて、線香に火をつけ、そうじろうのテープを小さめにかける。
白いシャツに着替え、ゆったりしたズボンをはく。時計眼鏡などをはずす。窓にむかって立ち、視線を遠くに向ける。

これから気功を始めましょう。(と言って両手をあわせてご挨拶する。)

1、両足を開いて、両手を膝の上において、ゆっくりとストレッチをする。
 膝の裏側、股関節、脇、などをほぐすように動かす。
 更に、息を吸いながら頭を左足に近付け、右足に近付け、息を吐きながら顔を右足から遠ざける。さらに両手をつっぱって、体を斜めにストレッチする。
 続いて息を吸いながら頭を右足に近付け、そのまま左足の方へ移動させ、息を吐きながら顔を左足から遠ざけるように体を斜めにひきあげる。
 お尻の方向に注意、蜂の尻が刺す対象をもとめて動くように頭とは逆の方向に尻が向く。体がなじむまで繰り返す。足の裏はぴったり床につけておく。目標30回以上。

2、少林内勁一指禅の準備功の三と五
 禅宗に伝わる気功法である。科学的で学びやすく、奥が深い。気に対する反応も早く、効果が高いのが特色である。内気外放によってこれまで多くの治療が行われている。
 
A, 転臀磨丹田  この功法だけをやり続けても腰痛がでなくなる。
 両脚を肩幅と同じに開き、両膝を軽く曲げ、両手を腰に当てる。親指は腰のうしろに向け、あとの4指は前に向ける。その姿勢から上体は動かさずに、臀部と腰を左まわりにまわす。先に左にゆっくり数えながら32回。次に右に32回。
へそを中心にして回転させる。
肩から上の力をぬいて、頭は静止させ、膝から腹までの間だけが回転する。
 クランクの動きににて、へそから上は動かず、腰が回転する。続けているうちに背骨がゆるみ、自由に自然にまわるようになってくる。
 続いて縦方向の回転。お尻が蜂の尻と思って、針を右方向、上向き、左方向、下向きと向けて回転させる。反対まわりと30回以上ずつ。

B、雲手撫心窩
 両脚を開き、両手指を軽く曲げ、全身リラックス。重心は両脚の間におく。
 上半身を腰から90度左にねじり、左手を手のひらを下向きにして、肘を落とし腕を安定させ、左のふとももの前上に持ってくる。肘と手首は地面と平行にする。
 右手は手のひらの中心を胸の中心にあるへこんだ部分の前に3センチ離して位置させる。上半身を腰から右方向に回転させ、両手はそれに合わせて180度右に回転させる。体の重心は両脚の中間に安定させ、視線は地面に平行、体の動きに合わせて回転する。続いて、左右の手を交替させ、左に回転する。ゆっくりと48回繰り返す。 手がぴりぴりしたり、しびれるような感覚があることがある。地面から上ってくる気に手が反応する。 
 

4、膝の調整
 両足そろえて立ち、両手を膝にあて、ゆっくり屈伸する。足の裏は床につけたまま。息を吐きながら下がり、吸いながら上がる。
 両膝に両手をあてがい、膝を左回りに30回程度ゆっくり回転させる。右周りに同様に回転させる。
 

5、禅密功で背骨を調整する。

  背骨と腰のやわらかさがでてきて、腰痛になりにくくなる。
三七勢(基本の立ち方)
 軽く目を閉じ、足を肩幅に開き、つま先は自然に開いて立つ。頭頂と密処を結んだ線を両踵の真ん中に落とす。踵に七分、甲に三分となるように重心を置き、膝をゆるめる。アゴをやや引く。
 つぎに密処をゆるめる。おしっこをしているようでしていない状態。
 肩と脇をゆるめ、肘はやや外に張る。手指はわずかに開き、白然に下に垂らす。最後に全身を放松する。
 レントゲン写真で背骨を見ているように想像する。

蛹動 ようどう (脊柱を前後に揺らす動作)
 ゆっくりとリズムカルに下腹部を前に押し出し、後ろに引く動作を繰り返す。(この動きの基は尾骨と仙骨で、体操のような上半身を前に曲げ後ろにそらすのとは異なる)体全体がバランスのとれた状態がよい。
 背骨がむちのように腰から首へ波打つように動きが伝わる。
 手の動きは、体の動きに合わせて前後 に動かしてもよいが、角張った動きではなく、曲線を描くように。腰の動きが背骨から首、肩、腕、手、指に伝わり、ある瞬間指の動きが手、腕、肩、首、背骨、腰に伝わする。指が動けば連動して全身が動く。
 首にこりがあるようならば、頭をぶらぶらさせてもよい。
 基本の姿勢で少し休んで次にすすむ。

擺動 はいどう (左右に押し開く動作)
 膝をゆるめ、踵や足裏が浮かないように注意しながら、体(腰部)を左右に動かす。
 動作は滑らかに続け、波のような連綿一体の動きとなるようにする。このとき、動きのもとは、あくまで尾骨と仙骨であり、胸部や肩が動いても、腰部が動かないのでは意味がない。
 腰痛などがある場合には、正中線を保ちながら、体重心を左右にゆっくり移動させる。 背骨の一節ずつゆるやかに上下させていく。手は左右に動かすが、お腹の前でも、意念の上下に合わせて位置を替えてもよい。
 首がこっている場合は頭をあかちゃんが首のすわっていないときのようにぶら
ぶらさせてもよい。しかし目がまわらない程度にすること。
 基本の姿勢で少し休んで次にすすむ。

にゅう動(左右にひねる動作)
 擺動と同様に、踵や足裏が浮かないよう注意しながら、腰を回転させ、その回転の動きが背骨を上昇して首に、さらには手の先までつたわる。 
 下半身を上手に利用、下半身の動きに上半身を便乗させれぱ、「上虚下実」を保つことができる。手は掌を下にして動かす。

動きを少しずつ小さくしていき、ゆっくりと静止。
基本の姿勢で充分休んでから収功
○取り入れた陽の気を漏らさないように、密処を締める(回陽不漏)。難しければ肛門。
 収功の動作は両手を体側から上げて頭上で掌を合わせ、降ろしていく。
自然に肘と掌を左右に開き、胸前から掌を体に向けて下腹まで降ろし、合掌。
 静かに眼を開き顔と頭部、両腎の上をマッサージして終了。

 この時点で体がだるいようなら、上向きに寝て深い呼吸療法を行なう。

6,八 段 錦

 動作はゆっくり、柔らかく、力を入れず、呼吸を深く静かに長くして、呼吸を動作に合わせて行う。

 準備姿勢
 足を肩幅に開いて足を平行にして立ち、肩の力を抜いて、腕は垂らして両手のひらを下に向け、指先は前方に向け、体の横につける。あごをひいて、背、首、頭は一直線に、前方を見て、足は床をつかむように足の指に力をいれる。鼻で自然呼吸。肛門を心持ち締めて上げ、全身の力を抜いて、意識は湧泉(足の裏の芯)から丹田(へその下3センチのところ)に意識を持ってくる。 4〜8回づつ行なう。
 一段終わるごとに準備姿勢に戻る。

第5段 揺頭擺臂去心火
 左足を一歩横へ出し、膝を曲げ腰をさげる。両手は指先を内側に向け、手のひらを膝の上につける。意識はああ足の裏。
 息を吐きながら、腰を右に、頭を左下方へ下げ左の肘は曲り、右の肘は伸びる。さらに頭を右方向へふる。重心は中心においたままで力をぬいて。
 息を吸いながら、ゆっくり体を起こして、上半身を垂直にする。
 息を吐きながら、腰を左に、頭を右下方へ下げ右の肘は曲り、左の肘は伸びる。息を吸いながら、ゆっくり体を起こして、上半身を垂直にする。
  左右4〜8回づつ行う。最後は準備姿勢に戻す。

第6段 両手攀足固腎腰

 肩幅に足を開いて立ち、両手のひらを虎口を開いて三角形をつくって丹田につける。 
 息を吸いながら、両手を下腹部の横を摩擦しながら、左右にわけるように背中に移動。上半身後ろにそる。意識は丹田から命門。めまいがするようなら意識を湧泉に固定。
 息を吐きながら、上半身を膝を曲げずに前に深く倒しながら同時に両手で摩擦しながら両手は腰からふともも、膝の裏、ふくらはぎを通り、かかとまで下げる。
 意識は命門から湧泉。
 息を吸いながら両手を足の内側を摩擦しながらあげて丹田まで戻し、息を吐く。    4〜8回繰り返して、準備姿勢に戻る。


体験第1日 リラックス

体験第2日 気を感じる

体験第3日 肩こり対策

体験第4日 腰痛対策
 

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