体 験

気功教室

 

第3日

肩こりを解決する功法  

1,少林内勁一指禅の予備功

 肩を交互にまわすこの功法は頑固な肩こりにも効果が高いが、続けて行うことが肝要である。一、揺肩通六関だけを毎日行うだけで、劇的な効果がある。ただしはじめはなるべく力をいれず、だらりだらりとやること、そうしないと筋肉がつってしまったり痛みが強くでたりする。くれぐれも無理はしないで、そっとゆっくり行う。

一、揺肩通六関
 両足を左右に開いて立つ。足の内側が肩幅と同じ幅にする。足の裏を少し丸く地面をつかむようにして、膝を軽く曲げる。
 左の腕を自然に垂らし、左の手のひらを内側に向けて、左肩を下にさげながら、腰を右にねじり、左手が右膝の前に来るように左肩を前方へ出してくる。続いて、左肩を持ち上げるようにして肩の先が耳の付け根にふれるところまで上げる。同時に左の腕と手は肩の動きにつれて、指で斜めに右側の腹から胸をなでながら左の脇の下まで引き上げる。肩と腕が体の真横にきた時、腰を左にねじり、左手は脇の下から背中を手の甲でなぜながら腰からお尻まで下げ、左の肩も下がる。すべて顔は正面を向いたままで行う。以上の動作と同時進行で右の肩をおとし前方へ送りながら、右の手のひらを左の膝の前に出し、右肩を耳の付け根に上げ、腰を回し、右の手で左の腹から右の胸を摩擦し、脇の下から手をひるがえし、手の甲で背中、腰、お尻を摩擦していく。これを交互同時に64回繰り返す。

二、虚歩陰陽掌
 左脚を後ろに引き、左の膝は曲げ、右脚と45度になるようにして立つ。右脚は前方に半歩出した状態で膝は軽く曲げる。両足はぴったり地面につけ、重心は左脚に乗せる。
 顔は、前を向いたまま動かさない。視線は地面と平行。まず左に腰をねじり右肩を前に向けて、右腕を肘を落として前に手のひらを上に、顔の高さに上げる。左腕は後ろに手のひらを上に頭の高さに上げる。次に両手の手のひらを返して、両手を体に沿って下ろし、腰を右にねじりながら、手のひらをかえし、右手を後ろに挙げ、同時に左手を顔の前に挙げる。32回行う。       
 さらに左右を入れ替えて32回行う。 
 

2,基本の功法


 両手を体の脇にたらしておいて、鼻から息を吸いながら前から両肩を同時に前に向かって回して上げる。息を吐きながら肩を後に回し、さらに大きく口から息を吐き出しながら両手を前方に流すようにする。余韻を楽しむようにふわっと立つ。初めは強く三回。続いて軽く10数回繰り返す。
 肩がまわるのを井戸のつるべの滑車の回転にたとえられる。大地からの気を吸い上げる。後から前の動きもやっておく。
 終わるときは収功を行なう。自然に立ち丹田を意識する。息を吸いながら両手の手のひらを上にしてボールをかかえるようにして肩の高さまであげ、吐きながら手のひら下にして丹田にみちびくように降ろす。三回以上。へそのまわりを両手をかさねてよくマッサージする。
 

3, スワイショウ

姿勢:足を肩幅に開き足先を前に向け、膝を自然にゆるめる。首筋の力を抜いて、頭のてっぺんをすっと引き上げるようにして、下あごを自然にひく。
顔は笑顔で、舌を上あごの歯茎にそっとつけます。全身の余分な力をぬいて立ちます。胸部の力を抜き、両肩をわずかに前に向け、背中の筋肉をゆるめてややひろげるようにする。背筋をまっすぐにして、目はまっすぐに前を見ます。
 肩の力をぬいて、後ろへ両手を振ります。
動作:両肩の力を抜いて、両腕を自然に前後同時に振る。後ろはお尻を越えない、前はへその高さを越えないように。反動をつけない。両肩をそびやかさない。自然に振りが大きくなってもさしつかえない。
手指は自然に伸ばし、掌心が少し凹むようにする。
手指をピンと伸ばしてしまうと運行が妨げられて気が掌心の労宮穴に達しにくくなる。前へ戻るときは惰力で自然に戻ります。振る(緊張)戻る(リラックス)を繰り返す。
両肩の力を抜いて、床をつかむようにしない。自然に平衡が保たれ床をつかむ力が生まれてくる。
収功:止めるときはゆっくり次第に振幅を小さくしてじょじょに止まる。
   そのまましばらく立っている。
 40分2000回を目標に行なう。
 

4,八 段 錦


 動作はゆっくり、柔らかく、力を入れず、呼吸を深く静かに長くして、呼吸を動に合わせて行う。

 準備姿勢
 足を肩幅に開いて足を平行にして立ち、肩の力を抜いて、腕は垂らして両手のひらを下に向け、指先は前方に向け、体の横につける。あごをひいて、背、首、頭は一直線に、前方を見て、足は床をつかむように足の指に力をいれる。鼻で自然呼吸。肛門を心持ち締めて上げ、全身の力を抜いて、意識は湧泉(足の裏の芯)から丹田(へその下3センチのところ)に意識を持ってくる。
 4〜8回づつ行なう。
 一段終わるごとに準備姿勢に戻る。

第1段 両手托天理三焦 

 両手を丹田の前で、手のひらを上にして組んでかまえる。
 息を吸いながら、両手を胸の高さまで上げ、両手のひらをかえしながら頭上に上げる。目で手を追いながら。顔を上に向けて、腕をさらに延ばし、のびをするように手をさらに上げる。
  息を吐きながら、手を組んだままエレベーターが下りるように、枯葉が落ちてくるように丹田まで両手を手のひらをかえしながら下げて体が少し沈み、顔を下に向ける。
 4〜8回行い最後は両手が上に伸びたところで両手を開いて左右の側方を弧を描いて下げ、丹田に戻す。準備姿勢に戻る。 
 

第2段 左右開弓似射鷲

 準備姿勢から左足を半歩出し、膝を曲げ腰を落とす。左手を手のひらを前に向けて、右手は手のひらを内側に向け、胸の前に構える。
                                    
 息を吸いながら、両手の虎口を開き(中指、薬指、小指を握り、左手の人差し指と親指を開いて八の字にして)、両手を左右肩の高さまで上げて、右手上、左手下に向かいあわせて丹田の前に構える。両手でボールをはさむような感じ。弓をいるように右手を右へ伸ばし、左手は肘を曲げて、手を握って左方向に引く。胸が開く。
 同時に顔を右へ向け、右手の先の遠方を見る。意識は丹田から左手指先へ。
 息を吐きながら、右手を下に下げていきながら、左手を下から上に回転させ、親指と人差し指の間を開いて右手を下に、左手を上に両手のてのひらが向き合うように丹田の前に構える。
 右手の動きにつれて顔は前を向く。(意識は左手から丹田。)
 息を吸いながら、両手を握り、右手の人差し指と親指を開いて八の字にして、弓をいる ように右左へ伸ばし、左手は肘を曲げて右方向に引く。
 同時に顔は右へ向け、右手の先から遠方を見る。意識は丹田から右手
 息を吐きながら、右手を戻しながら、左手を下から上に回転させ、両手のひら
を向かい合わせて、胸の前に構える。右手の動きにつれて顔は前を向く。意識は右手から丹田。
 左右交替に4〜8回づつ行い最後は準備姿勢に戻る。
 腕をのばしたとき腰が下がって背骨がまっすぐになる。丹田の前でかまえると
きは前かがみ傾向。


体験第1日 リラックス

体験第2日 気を感じる

体験第3日 肩こり対策

体験第4日 腰痛対策

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