香功 (シャンコン)


 中国仏法芳香智悟気功初級功
予備式
全身をリラックスさせ、微笑みをたたえ、自然に立ちます。両足は平行にして、肩幅と同じ広さに開きます。合掌 両手を合わせて心を落ち着かせる。次に両手の中心を向かい合わせ、胸の前で開いたり、閉じたり5〜10回。

第1歩 八字飄香  仏塔飄香

第一節 金龍擺尾 きんりゅうはいび (龍が尾を振る)
両手のひらを合わせ、指先は前方に向け、指先に力を入れて合わせ手のひらは力をぬいてに空洞を作る。 左側から右側へ水平に左右45度ずつ自然に往復運動させる。36回。上半身は動かさず、手の動きに連れて腕も動く。

第二節 玉鳳点頭 ぎょくほうてんとう(鳳のおじぎ)
両手のひらを合わせ、指先は上に向け、指先に力を入れて手のひらは力をぬいて、胸の前に置き、肘から先の腕と手を下腹まで降ろす。36回往復運動する。手を降ろすときおじぎするように頭を軽く前に倒す。

第三節 八字飄香 仏塔飄香 ぶっとうひょうこう(ひろがる香り)
両手のひらを合わせ、胸の前で近付けたり離したりする。5回。次に塔の屋根をだくように裾広がりに、両手を降ろす。31回。両手を下に降ろしたとき手のひらを外に向けないこと。

第四節 双手撫琴 菩薩撫琴 ぼさつぶきん(菩薩のピアノ)
両手のひらを下に向け、手の指を前に向け、胸の高さで水平に左右に開いたり閉じたりする。36回。肘から上は動かさず、手首も伸ばしたままで振らないこと。

第五節 鉢魚双分 ちょぎょそうぶん (金魚鉢を持って) 両手のひらを上に向け、手の指を前に向け、胸の高さで水平に左右に開いたり閉じたりする。36回。広げたとき肘は曲げたまま伸びきらない。閉じたとき両手を接触させない。

第2歩 手転乾坤

第六節 風擺荷葉 ふうはいかよう (ゆれる蓮の葉)両手のひらを20センチ離して、向かい合わせ左から先に左右45度に水平に往復運動させる。36回。上半身は動かさない。手首は振らないこと。

第七節 乾坤左転 かんこんさてん (天地をかきまわす)
両手のひらを20センチ離して、向かい合わせ左から逆時計回りに左右を長く上下を短く楕円形に回転させる。肩より下、下腹から上の間で回す。36回。

第八節 乾坤右転 けんこんうてん
両手のひらを20センチ離して、向かい合わせ左から時計回りに左右を長く上下を短く楕円形に回転させる。36回。

第九節 揺櫓渡海 ようろとかい (海を渡って)
両手のひらを胸の前で下に向けて軽く握り、ボートをこぐようにして上下に運動させる。手を前に伸ばすとき指を伸ばし、腹部を戻って来るときは握るようにする。36回。手を前に伸ばすとき手のひらは下を向いて、上半身は動かさない。

第十節 法輪常転 ほうりんじょうてん (時は流れる)
両手のひらを下向きにして、左手を下、右手を上に10センチ離して重ねる。両手の上下を入れ替えるように交互に前に回転させる。36回。

第3歩 普渡衆生

第十一節 達磨蕩舟 だるまとうしゅう (達磨の舟)
両手のひらを下向きにして、左手を下、右手を上に10センチ離して重ねる。左から左右に肘を上げて振り、往復運動させる。36回。上半身を動かさず、左右の手は右手の内労宮と左手の外労宮とを近付けたままで行う。

第十二節 双風貫耳 仏風貫耳 ぶっぷうかんじ(風の音を聴く)
両手で体の両側をふとももの横から耳まで、上下させ両耳に気を通す。36回。耳に接触しない。ふとももの横のとき、肘は軽く曲げ、体の後ろまで振ってはいけない。

第十三節 金光耀眼 耀眼仏光 ようがんぶっこう(光が見える)
両手を鴨の嘴の形をつくり、腰の前から両手を挙げ、目の前5〜10センチに近付け両眼に気を通す。36回。眼鏡はかけず、手が目に触れないように行う。

第十四節 交差揺掌 普渡衆生 ふどしゅじょう(みんなで向こう岸へ)
左手が内側、右手が外側に腹部の前で交差して、左右に同時に両手を広げる。36回。広げたとき肘は軽く曲げたままで、45度に広げ、広げ過ぎない。

第一五節 双手合十 童子拝仏 どうじはいぶつ(子どもの心)
胸の前で合掌し、指先は上、指に力を入れ、手の力をぬいて、てのひらの間を少しあけて気を感じやすいようにして3分間。目は開いているか、軽く閉じて一筋光が見える程度に。心臓病、高血圧症のある場合は両手の位置を下げる。収功両手をゆっくり下げて、ふとももの前で手を握って、息を吸いながらゆっくり肩の高さまで挙げる。次にゆっくり息を吐きながら両手の力を抜いて指をゆっくり伸ばしながらふとももまで下げる。両手をこすり合わせて、手のひらが熱くなったところで顔をこすり、体の調子のよくないところをよくこする。

解説 
1、香功の正式名称は中国仏法芳香智悟気功です。
2、現在の師匠は河南洛陽の田瑞生大師で法号は釈迦開。
3、仏教系の流派に属し、2000余年にわたって、弟子から弟子へ秘伝されてきた上乗功法です。精華禅密宗ですが、宗教と気功は別のもので、宗教は個人の信仰の問題です。香功の名を借りて宗教を宣伝するようなことは許されません。
4、香功は学び易く、意念を強調せず、入静を必要とせず、動作は簡単でありながら、効果抜群、威力が強大、体力がつき、病気の予防になるだけでなく、頭脳も開発される。続ければ超人的能力が身につく。
5、香功は世に2つとなく、一目でわかり、すぐ覚えられる。2回目には気持ちがよくなる。老若男女誰にでも適している。
6、香功を考案したのは、田瑞生大師によれば2千数百年前の高僧である。
7、香功をやるとき、目を閉じる必要なく、特別意識する必要もなく、呼吸も普段のとおりでよい。話したり笑ったり、音楽を聞きながらでも、テレビを見ながらやってもいい。座っても立っても歩きながらやってもよい。乗り物に乗っているときもよい。
8、一つの動作は少なくとも36回以上、54回を越えないようにやる。簡単な動作でありながら病巣に対する衝撃力が大きく、1日2回で効果がある。必ず一日2、3回とし、それ以上多くはやらない。一回の所要時間は15分くらいである。9、ひょうたんを描くように、厳格に形にこだわることなく、手足の不自由な人も、動か  せる範囲で真面目な心で行えば効果がある。
10、香功は、集団で行うと気の場が大きく、効果も大きい。

中級功  中国芳香智悟気功 香功 シャンコン

予備式 全身の力をぬき、微笑みながら立つ。足は20センチ幅に開き、平行にする。

第一節 俯掌擺股両手のひらを下に、胸の前でを10本指の先を合わせる。そのままで左から右へ膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。

第二節 推掌運気両手のひらを下に、胸の前で10本の指の先を合わせる。左右交互に肘から先を前に出し三角形をつくるようにして、同時に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。左手を前に出しながら左方向へ腰を動かす。

第三節 双手移物両手のひらを向き合わせ20センチ離し、指先は前方に向ける。胸の下のあたりで左から左右へ物を移動するように往復運動をしながら、同時に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。左に手を移動させながら、腰は右に移動。

第四節 両手画葫 (ひょうたん)両手を右の胸の前で、右手を前、左手を胸側に、手のひらを下に向け、両手でひょうたんをえがくように右まわりに回転させる。同時に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。

第五節 玉女纏絹両手を腹部の前で重ね、上下を交替させながら回転させる。まず左手を前に出し右手で腹部から5センチ離して下から上になでるようにする。続いて同様に右手を前方にだしながら、右手で腹部を5センチはなして下から上になでるようにする。同時に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。腹にふれないようにして行う。

第六節 龍女採蓮両手のひらを10センチ離し、指先は前方に、手のひらを下に向け、腹部の前に構える。左右に移動させながら両手のひらで下に押さえるような動作をする。同時に反対方向に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。片手はいつ腹部の中心にもってくる。

第七節 伏虎貫気 (羅漢伏虎)両手の指を虎の手のように曲げ、右手を下腹部の中ほど、左手を左の下腹部の前において左右を交替させながら、同時に左手と同じ方向に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。

第八節 左右晃棍 (棍僧献芸)両手を握り、棒を持つような形にして、両手の間は10センチ離し、腹部の前に置き、左右に水平に往復運動させる。同時に手と反対の方向に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。

第九節 天王挿掌両手のひらを腹部に向け、両手を10センチ離し、親指の先を腹部に向ける。左の腹部の前で上下させ、続いてから右の腹部の前で上下する。左右交替に上下させる。同時に手と反対の方向に膝を曲げ腰を左右に往復運動させる。36回。

第十節 老翁擺掌臍の前に5センチ離して、両手のひらを5センチ離して重ね構える。男は左手が内側、女は右手が内側になる。腰をゆっくり左右に往復運動させる。膝は曲げないで行う。36回。

第十一節 合掌画弧 (羅漢礼仏)両手の指をくんで、指先は手の甲につけ、手首ははなして手の中に空間を作る。鎖骨の高さから下腹まで自然に上下する。同時に腰を左右に往復させる。36回。両手が上に来たときに腰は右に、両手が下に来たときに腰は左に振る。

第十二節 天女献花両手のひらを15センチ離して向き合わせ、指先は上に向け、喉の前に構え、左から右へ往復運動させる。手のひらはずれないように動かす。同時に腰を手とは反対方向に往復運動んさせる。36回。

第十三節 天女散花両手を下腹の前に垂らし、両手のひらを15センチ離して向き合わせ、左から右へ往復運動させる。手のひらはずれないように動かす。同時に腰を手とは反対方向に往復運動んさせる。36回。

第十四節 空拳運気 (金鋼運気)両手の指を鴨の嘴の形にして、左手で軽く腹部をたたき、次に右手で軽く腹部をたたく、同時に腰を手とは反対方向に往復運動させる。36回。

第十五節 三聖打座両手をボールを抱くように指先は10センチ離し、腹部の前に構え、先に腹部の左側にに次に右側に最後に中心に構え力をぬいて自然に立つ。3分間。収功

 両手をゆっくり下げて、ふとももの前で手を握って、息を吸いながらゆっくり肩の高さまで挙げる。次にゆっくり息を吐きながら両手の力を抜いて指をゆっくり伸ばしながらふとももまで下げる。両手をこすり合わせて、手のひらが熱くなったところで顔をこすり、体の調子のよくないところをよくこする。

解説 
1、香功の正式名称は中国仏法芳香智悟気功です。
2、現在の師匠は河南洛陽の田瑞生大師で法号は釈迦開。
3、仏教系の流派に属し、2000余年にわたって、弟子から弟子へ秘伝されて
きた上乗功法です。精華禅密宗ですが、宗教と気功は別のもので、宗教は個人の信
仰の問題です。香功の名を借りて宗教を宣伝するようなことは許されません。
4、香功は学び易く、意念を強調せず、入静を必要とせず、動作は簡単でありな
がら、効果抜群、威力が強大、体力がつき、病気の予防になるだけでなく、頭脳も
開発される。続ければ超人的能力が身につく。
5、香功は世に2つとなく、一目でわかり、すぐ覚えられる。2回目には気持ち
がよくなる。老若男女誰にでも適している。
6、香功を考案したのは、田瑞生大師によれば2千数百年前の高僧である。
7、香功をやるとき、目を閉じる必要なく、特別意識する必要もなく、呼吸も普
段のとおりでよい。話したり笑ったり、音楽を聞きながらでも、テレビを見な
がらやってもいい。座っても立っても歩きながらやってもよい。乗り物に乗ってい
るときもよい。
8、一つの動作は少なくとも36回以上、54回を越えないようにやる。簡単な
動作であ  りながら病巣に対する衝撃力が大きく、1日2回で効果がある。必ず
一日2、3回とし、それ以上多くはやらない。一回の所要時間は15分くらいであ
る。
9、ひょうたんを描くように、厳格に形にこだわることなく、手足の不自由な人
も、動かせる範囲で真面目な心で行えば効果がある。
10、香功は、集団で行うと気の場が大きく、効果も大きい。

香功は初級、中級、高級の3段階が公開されています。初級はNHK気功専科2 9
3年4月〜6月で
津村喬さんの指導で放映され日本放送出版協会 03ー3464ー7311 から
テキスト(900円)がでています。
ビデオはBABジャパン03ー3378ー9390 /3378ー9397 から八
段錦の演技もついて4500円ででています。初級だけです。

林誠、茂美共著「こころとからだの気功法」永岡書店 980円 の2章に初級と
中級の動作が紹介されています。

私が教室でテキストとして使っている、自分で作ったマニュアルもこれとだいたい
同じです。
もし欲しいようでしたら、メールででも言っていただければ、送ります。
図がないとわかりにくいので、郵送のほうがいいかもしれません。

初級は腰は動かさず、中級は腰を左右に揺らせながらやるようになっています。共
に15動作と収功があります。高級は面接伝授です。内容はたんとう功あるいは立
禅のようなものと私は想像しています。

気功教室での感想はとてもいいんです。特に肩凝りとか首のにはいいんですが、
若い人がやるとなるとちょっとものたりないかなということと、動作だけで、呼吸
意念は全くないので、気功としてどうなんでしょうかというところで、評価のわかれるところです。