椅子での姿勢


中国では畳がありませんので椅子に座って練功するのが普通です。呼吸はゆったりとした自然呼吸で息を吸うとき前方を意識して息を吐くときへそのあたりを軽く意識します。

     

足の裏を床にぴったりつけ、肩幅に開きます。膝も同じ幅で、爪先から膝が前に出ないように床から爪先、膝が垂直になるようにします。
椅子に深く座るのではなく椅子の端にちょうど肛門があたるくらいに浅く座るのが基本です。

背骨はまっすぐにして、あごをひいて頸の後ろが真っすぐに、腰から後頭部まで垂直になるようにします。頭のてっぺんはそのまま天に向かって伸びるような気持ちです。肩を少し外側に開くようにして落とし、腕は大きなお盆を抱えるように丸く、手のひらを上に向けて両手を重ねます。目は正面の遠方を真っすぐ見ます。
 まぶたはカーテンのように軽く下ろし、薄目で横一線に光が見えるようにします。
 口は軽く閉じ、舌先は上顎へつけます。全身の力をぬいて、背骨が重力につりあってまっすぐになっているようにします。腰をゆるめますが、背骨は曲がらないように注意します。
 両足は平行にします。椅子が高すぎる場合は座布団などを足の下に置いて調節する。
  上半身を真っ直ぐに、背もたれに寄り掛からないこと。胸をはらず肩を自然に落として、胸と背中の力を抜く。