去病強身法 空霊功 

 

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一歩功  空霊三とう

第一節  混元とう
 

(一)動作要領     
自然站立、両足を肩幅に開いて立ち、両膝をかすかに曲げ、膝頭が足の先より出ないようにする。腰をゆるめ腹部を収縮させる。胸をはらず背を伸ばす。     
両腕を左右からあげていき、両手をてのひらを向かい合わせて胸の前で円をつくり、気の対流を形成する。肩を沈め、かすかに外へ開く。     
男子は手のひらを斜め下に向け、労宮穴を下丹田に対応させる。女子は労宮穴をだんちゅうに対応させる。     
労宮穴から吸気し、目を軽く閉じる。あごをひいて細くリズミカルな呼吸を行う。     
百会を天に向け天に届くように、会陰は大地に向け、大地に到達させるように観想する。     
背骨をまっすぐにする。親指は上に向け線香のように立て、線香の煙がのぼっていくように想像する。     
汗が額ににじんだら、収功する。     
収功は両手をゆっくりおろし下丹田をかかえるようにする。     
または乾坤運転法に続ける。

 

      だんちゅう=左右の乳首の中間 ・ 労宮穴=手のひらの真中 ・ 下丹田=へその下3センチ
      百会=頭のてっぺん ・会陰=肛門の少し前

第二節 勝楽とう
 
 

混元とうに続いて、中指と薬指を曲げてその爪に親指の腹を接し、両手の指を降魔印にする。両手を手首のところで十字に組み、男子は左手を内側、女子は右手を内側にして胸の前にかまえる。     
肩を沈め肘を下げる。背骨はのばし、全身放松。     
百会から会陰までを、藍色で中心が紅い親指の太さの中脈が通っていて、邪に犯されない強力な気の勢いがあると観想する。     
頭に気がのぼらないように、中脈の下部を意守する。     
汗が出れば収功する。     
収功は両手を自然に下ろし、下丹田を抱える。

 

        降魔印=親指の腹と中指薬指のつめを接触させる。

 

第三節 大力とう
 
 

両足のつま先を左右に開いて一直線になる。両足のかかとは25センチ程離す。腰を落として足と膝で菱形を形つくる。     
両手を頭上に頭にかぶせるように指先を合掌させて置く。手根部は離してピラミッドの形になる。     
目は前方または前方下方をを見る。     
呼吸は自然に、全身放鬆、体をまっすぐに、中脈を垂直にする。     
下丹田を意守、上半身をゆるめ下半身を充実させる。     
全身が急速に熱くなる。     
収功は両手を自然に下ろし、下丹田をおさえる。

 
 

去病培元動功
 
 

起勢

両足を肩幅に開いて立ち、両膝をかすかに曲げ、膝頭が足の先より出ないようにする。腰をゆるめ腹部を収縮させる。
両手を開いて手のひらで下丹田を囲む。

第一節 乾坤運転法
 
 

(一)功法     
起勢に続けて、膝を軽く曲げ、気を丹田に沈める。両手のひらを下に向け、腰部の帯脈(へそから背中につながる経絡)に接して置く。両手を前方に押し出し左右に円を描く。9回回転させる。     
続けて反対に九回まわす。     
両手で水面に浮いている紅い気の球を押さえて動かしているように想像する。     
丹田の気を帯脈に運動させ、意念で大地の陰の気を採取する。     

(二)作用     
陰の気を採取して、命門、気海に到達させ、気を補う。帯脈を通し、労宮穴を打開させる。腰、足、肩、腎、生殖器に有効。心臓、血管に問題がある場合は大きく円を描くと効果が高い。

  命門、気海
 

第二節  発雲見日法
 
 


 

(一)功法 
第一節に続けて、両手を腹部の前から腕をまっすぐにして前方へ上に上げていく。陰の気を頭の上まで上昇させる。     
百会に指先を接し、陰の気が百会から体内に入るのを観想する。     
手のひらをひるがえして外側に向け、同時に両手を雲の端にさしこみ、両手を両側に分け、上空の雲をかきわけ、雲間からこぼれた太陽の光が百会から中脈に沿って下がり全身をめぐってガラスのように輝きを与えるように観想する。
両手を体の両側からゆっくり腹部の前に降ろす。このとき腰を下げる。     
続けて腰を伸ばしながら、両手を腹部の前から腕をまっすぐにして上に上げていく。    

(二)作用
  
気持よく自然に体をのびのびさせる。意念を用いて力は使わない。     
太陽の陽気を採気して、体内の陰寒の気を取り除く。     
泥丸宮を打開し、中脈を通し、人体の高速道路を開通させ病気を排除する。
頭痛、脳血管病変、心腎不交、人体の潜在能力を開発する。

 
 

第三節 丹腎合一法
 
 

 

 

(一)功法     
第二節に続いて、体を左に回転させながら両足の先を左に向け、両手を左にまわす。両足は三七歩を形成する。左手は背中で命門につけ、右手は労宮穴を気海に向け数センチはなす。両手を一本の紅い霊力線で結ぶように想像し、腹部を貫通させる。     
両手を時計方向へ三回まわした後、左手を命門に、右手を気海に合わせ、両手で腹部をはさんでゆっくり圧迫する。同時に吸気し腹部をへこませ、肛門を引き上げ、両足を伸ばし、下半身の気を鼻からの深呼吸で中丹田に運ぶ。呼気時に両手をゆっくり放鬆させ、腰を下げながら、中丹田の気をゆっくり下丹田に降ろす。     
その後、体を右方向へ回転させながら左手を前に、右手を後ろへ向かわせる。     
左右交互に九回づつ行う。     
(二)作用     
丹田気と腎気を相通させ、三焦を調整する。     
腎病、胃病、脱肛、泌尿系統、産婦人科系統の疾患に有効。     
逆腹式呼吸で鼻で吸い、鼻で吐くか、鼻で吸い口から吐く。気を丹田に沈め廃気を吐き出す。     
      
 

 

第四節 陰陽交泰法
 

(一)功法     
第三節に続けて、体を正面に向け、両手の外と内の労宮穴を十字に合わせる。男子は左手が内側女子は右手が内側になる。下丹田のところからゆっくり中丹田まであげていき再び中丹田から下丹田までさげる。これを三回反復する。     
腎水が中丹田まであがり、心火が下降して腎水を焼くと想像する。     
続いて体の右側に沿って両手を上昇させ、右の乳部に沿って中丹田の前につける。両手を上昇させるとき右肘は斜め上をむいてあがる。腎水を焼いた熱が気化して上昇していると想像する。、     
中丹田(だんちゅう穴)からゆっくり下丹田まで両手をさげる。     
心火が下降して元気が丹田に戻る。     
次に体の左側を両手を上昇、左側乳部からだんちゅうへ、更に下丹田へおろす。     
中脈をまっすぐにしたままで行う。労宮穴は常に体につけて行う。     
(二)作用     
心臓、肝炎、乳腺、たんのう結石、胃病、急性リンパ腺炎などに有効。 

 
 

第五節  元気帰丹法
 
 
 
 
 

(一)功法     
両手を下腹部の前で合わせてから、ゆっくり両側に開いて腕を左右に伸ばし、肩と同じ高さにあげる。腕をまっすぐにして関節はゆるめ。両手の間に五色の光の帯がでているように想像し、両手を両側から下腹部の前へおろす。五色の光の帯が手の中に吸われていくように想像し、天地の霊気を採取するように想像する。     
丹田の気が両肩を動かし、両肩の動きが両手を動かす。     
体を動きに合わせて上下させる。     
3回行ったあと両腕を体の前方へ伸ばしてあげていき、手のひらを上にして、天目へむけて気を入れて、中脈に沿ってさげ下丹田に両手をつける。     
これを3回行う。意識で行い力は使わないで行う。     
天目へ気をいれるとき五臓に対応する色を観想する。     
心病は紅色、肝病は青色、肺病は白色、脾胃病は黄色、腎病の場合は黒色。     

(二)作用     
肩周炎、三焦不通に有効。 

収功
 

    

1、両手の内外労宮穴をあわせて下丹田におき、時計まわりに小さくまわし次第に大きくまわしながら9回まわしもみし、一切の病気を排除する。両足をあわせて逆時計まわりにはじめ大きく次第に小さくまわす。9回。真気を丹田に帰す。     

2、両足を開いて、目を開け、両手を握って片手前片手を体の後ろを同時に交互に気海穴、命門穴を3回、胸部を3回、脇の下を3回たたく。 (写真上)    

3、両手をうしろにまわし親指と人差し指で軽く命門、腎ゆ穴を3回づつたたき、てのひらで足の外側を足先に向けて順にたたいていく。今度は足の内側を足先から付け根に向かってたたきながらあがってくる。付け根を両手の小指側で3回たたく。3回繰り返す。    
(写真下)    

4、両手をこすりあわせて熱くなったら顔をこする。耳たぶをこする。3回。     

5、36回歯と歯をかちかちと鳴らし、つばを3回わけて飲み込む。     
6、     
7、中指で関元穴を3回点穴する。     
8、両手を腕を伸ばして前方へあげてひたいの中へ気を入れるようにして、両手を丹田までおろして、収功する。 

 
 
 
 
 

二歩功

天一とう

(一)動作要領
右足を右へ開いて肩幅にする。両足は並行。腰を下げて膝が足の先から出ないように。両手を体の側面から胸の前まであげて合掌し、手のひらで空をつくる。腹部を収縮させて腰をゆるめ、胸を含んで背を伸ばす。肩と肘をおとし、両目を閉じあごをひく。
百会が天に向かい天に達し、会陰が下に向かい大地に達するように想像する。
汗がにじんできたらよしとする。
収功は下丹田に両手をさげ、気を丹田に沈める。
(二)効用
天人合一できる。

淋浴とう

(一)動作要領
右足を開き、肩幅より10センチほど広くとる。
両足は並行、腰をさげ、上半身はまっすぐ、膝は足先からでない。腹を収縮させて腰をゆるめる。
両腕をゆっくり体の両側に開き、手のひらを上に向けながら腕を伸ばしてあげて、両手を上方左右に伸ばして円を形成する。
手の先と頭の上と同じ高さ。目を軽く閉じ、あごをひいて自然呼吸。
体に病気のある場合は天から白色の甘露が降りてきて洗い流し、体内をうるおし、全身が透明に輝くように観想する。
病気のない者は宇宙のエネルギーが、虹のように体内に進入し、下丹田に集まり、無限のエネルギーで体が充満するように観想する。
汗がでてきたらよしとし、収功は両手をゆっくりおろし、下丹田に接っし、両足を閉じる。

(二)効用
体内の病気濁気を排出し、エネルギーを吸収できる。清気を培養し、心理的にも良好。

合気とう

(一)動作要領
右足を開き、肩幅より10センチほど広くとる。
両足は並行、腰をさげ、上半身はまっすぐ、膝は足先からでない。腹を収縮させて腰をゆるめる。
膝の少し上にある血海穴の上方で両手の手のひらを下に向けて、労宮穴と血海穴とを向き合わせる。両腕は円弧を描き、目を軽く閉じ、あごをひいて意守丹田。自然呼吸。汗がでてきたらよしとし、
収功は両手をゆっくりおろし、下丹田に接っし、両足を閉じる。
 

予備式
両足を開いて立ち、体をまっすぐにして、全身放鬆。目は前方をまっすぐ見るか軽く閉じる。

第一節  収陰帰元法

(一)功法
予備式に続けて、両足を肩幅に開き、足は並行にする。下腹部の前で両手の内外の労宮穴をあわせて重ね、下丹田へつける。両手をゆっくりだんちゅう穴まであげて気を中丹田にあげる。次に息を吐きながら、ゆっくりと両手を会陰穴までおろす。同時に上半身をまえにかがめる。このとき中丹田の気を中脈に沿って会陰穴までさげる。続けて息を吸いながら両手をだんちゅう穴まであげて体をまっすぐにする。同時に会陰の気を中丹田まであげるように観想する。

(二)効用
生殖系統に大変いい。肥満、胃病、腰に良好。

第二節 張弓拡胸法

(一)功法
第一節に続けて、両手を肩幅に開いて手のひらを向かいあわせる。両腕を伸ばして前方へゆっくりあげて肩と同じ高さにする。吸気で両手を腰を一緒に左に移動させ、両手をいっぱいに左に伸ばしたら両手を握り、右の肘を曲げる。
息を吐きながら両手をゆるめ、指を伸ばしながら右に腰と一緒に移動、同様に続ける。
左右交互に9回づつ行う。

(二)効用
心臓病、胸部、循環器病などに有効。

第三節 左右運掌法

(一)功法
左足を半歩左に開き左に体を向け左弓歩になる。左手の手のひらを腰につけ、右手を気海穴へ手のひらを向けてかまえる。気を下丹田に沈め、丹田気で腰を動かしながら、右手を時計方向にまわす。右手が戻ってくるとき、右足を後ろに沈めるように腰を下げる。同時に下丹田の内気を回転させるように観想する。労宮穴で大地の陰の気を採気して下丹田に入れる。これを9回行う。反対側に右側も同様に行う。
収式は左足を半歩戻して、体をまっすぐにして、丹田に両手をおく。

(二)効用
腰痛に良好。掌に気感が感じられ、内気外放、外気内収の効果。

第四節 紫気飛虹法

(一)功法
両手を左右に肩の高さまでまっすぐあげ、ゆっくりおろして下腹部の前で合掌する。掌指を下に向けて、手のひらを反転させ手の甲と甲をつける。
更に掌の指を上に向けて、腹部から頭上へあげていく。
同時に体内の中脈が光を放ち上は天に下は大地につながるように想像する。続けて手のひらをかえして下に向けながら体の両側をゆっくり下におろす。
両手からネオンの光が出て、体全体が紫色の光につつまれているように、観想する。
両手をおろすと同時に左足を右足につけ、腰をさげながら、両腕を胸の前で交叉させ抱くようにし、しゃがむ姿勢になる。左足を肩幅に開きながらゆっくりと立ち上がり体をまっすぐにする。
続いて同様に右足を左足に寄せて行う。

左右を9回づつ行う。
収式は両手を丹田につける。

(二)効用
肺、腰、足に効果あり。
 

第五節 旋掌開合法

(一)功法
第四節に続けて、両手を離して手のひらを向かい合わせる、両手を後ろへ向け気を引っ張る。下腹部の前で手首を回転させて手のひらを向かい合わせる。
気を引っ張るとき下丹田の気を命門に引っ張るように観想する。
収式は両手を丹田につける。
(二)効用
腰、腎、泌尿系統の病変、気虚に良好。

収功
一歩功と同様に行う

 


             中国朝の公園での練習風景 2000年夏