延年九転法

 姿勢 立っても、座っても、寝ても、いずれも可、気功の基
    本姿勢で行う。
 衣服はねまきのような物を着用。意守丹田。自然呼吸。慣れ
  てきたら腹式呼吸。

一、按摩心窩:両手の甲と甲を合わせ、みぞおちに両手の指を
  中指を中心にしてあて、左側を下方に下げ右に移動、更に
  上へと、時計回りに摩擦しながら回転させる。21回。

二、按摩腹中線部位:みぞおちから、揉みながら下腹部までゆ
  っくり下げ、下腹部で両手を同じように摩擦しながら回転
  させる。21回。 

三、按摩腹部両側部位:下腹部につけた両手を左右に離し、腹
  部の両側を摩擦しながら円形に摩擦する。みぞおちで両手
  が出会うようにして21回繰り返す。

四、みぞおちで両手の指先をつけたまま、手のひらでおさえな
  がら下腹部、さらに会陰部まで下げる。上から下へ21回
  繰り返す。

五、右手腹部按摩:左手の親指を開き、親指は後ろに向け左側
  の脚の付け根にあてがい、右手でへその回りを時計まわり
  に摩擦する。21回。

六、左手腹部按摩:右手の親指を開き、親指は後ろに向け右側
  の脚の付け根にあてがい、左手でへその回りを時計まわり
  と反対まわりに摩擦する。21回。

七、推按左胸腹:左手の親指を開き、親指は前に向け左側の腰
  の骨の上方ににあてがい、右手の手のひらを乳房の下につ
  けて指でから脚の付け根まで、摩擦しながら下げる。
  21回。

八、推按右胸腹:右手の親指を開き、親指は前に向け右側の腰
  の骨の上方ににあてがい、左手の手のひらを乳房の下につ
  けて指でから脚の付け根まで、摩擦しながら下げる。21回。

九、あぐらに座る。両手親指を中にして握り、両脚の太ももの
  上に置く、腰から上半身を前に倒して構え、時計回りに左
  から右、そのまま後ろに回転させる。21回。
  続いて時計と反対回りに21回回転させる。肩が膝よりも
  前に出ない位の大きさで回転する。

 [効果]肥満、便秘、糖尿病、高血圧、不眠、腹痛。
    毎日3回以上行うこと。
  便秘に対して行う場合、夜8時頃、習慣的に毎日行うのが望ましい。