洒水の滝 しゃすいのたき       

地図   ヤフー

 

注意 水の滝は水の滝ではなく水の滝です。酒と洒は一見似ていますがことなる字です。

「洒水」とは、密教用語で清浄を念じてそそぐ香水のことだそうです。

日本の滝百選に選ばれています。1990年代に初代環境庁だった長官大石武一氏への推薦によって早期に選ばれたと地元の方が言ってました。


神奈川県では早戸大滝  落差 50m  神奈川県津久井郡津久井町と二滝が選ばれています。

近くでは  払沢の滝  落差 60m  東京都西多摩郡檜原村   浄蓮の滝  落差 80m  静岡県田方郡天城湯ヶ島町 

白糸・音止めの滝  落差 25m  静岡県富士宮市  など。

全国名水百選にも選ばれています。

神奈川県では秦野市 秦野盆地湧水群   山梨県の南都留郡忍野村 忍野八海 などが近くでは選ばれています。

神奈川の景勝50選にも選ばれています。

 

日本の滝100選、全国名水100選に選ばれたために、観光客が多くなり、お土産店もできていますが、2007年度は工事のため立ち入り禁止になっています。名水を汲みに来る方もひっきりなしですが、夏場は水質が悪くなっている可能性があります。汲んで陽にあてておくと藻が発生して緑色になってきます。

 

以前は冬場につららがさがり、凍結することもあったそうですが、最近は暖冬の影響でまったく凍ることはありません。水量は冬場は少なくなります。

 

三の滝二十九・七メートル、二の滝十六メートル、一の滝六十九・三メートルあって以下滝沢川となって酒匂川に合流する。

といわれていますが、一の滝以外は見たくても簡単には見えません。地元の人でも見ることはなく、道なき道を2時間以上歩かなければならないようです。ここに歩いた方のレポートがあります。

 

7月「洒水の滝祭り」があります。洒水太鼓、滝不動境内での火祭りなど。

 

最近の洒水の滝の状況

 

台風の災害で滝周辺の道路が崩れたり、旅館の一部が流されたりしたため、復旧工事を行った。しかし、落石が多くなり道路に土石が絶えることがなく、橋も撤去され完全に立ち入り禁止区域になってしまった。

 

アクセス

住所 神奈川県足柄上郡山北町平山地内


★JR御殿場線「山北駅」下車 1.5km 徒歩35分
★東名高速道路大井松田ICでおり、10km。 国道246号を御殿場方面へ20分 樋口橋(とよぐちばし)交差点 左折 800mで標示板右折。角にみっちゃん食堂。無料駐車場より歩5分。最勝寺、常実坊の奥。

洒水園駐車場 300円がもっとも滝に近い。

 

野生動物

まむし、青大将、やまかがしなどの蛇、がまがえるがいます。たきつぼにいのししの子どもが墜落して死んでいたこともありました。

 

地質

礫岩層
丸い石や割れた砕石状の石が土と一体となって岩を形成している。侵食されやすい岩石層。このため、落石が多い。現在も侵食がすすんでいる。特に文覚上人由来の穴不動の周辺は雨や風とともにばらばらと石が落ちています。最近では穴不動の安置してあるほこらも傾いてきています。

穴不動は台座の後ろが礫岩層の壁になっていて、その壁に押されて不動の石像が台座からはみだすように動いてしまっています。

 

洒水の滝の歴史

洒水の滝不動尊

平安時代から鎌倉時代初期、文覚上人が100日間の滝行修行を行い滝行場としてひらいたといわれ、滝の下右手の崖に文覚上人が安置したといわれる石の不動尊があり、滝不動尊あるいは穴不動としてあがめられてきた。江戸期には邪水の滝(じゃすいのたき)、あるいは蛇水の滝と表記されている文献もある、また灑水の瀧(しゃすいのたき)とも表記されている。

 

 

 

滝の姿は刻一刻と変化します。冬の雪化粧、春いっせいに芽吹き、緑濃くなり台風、そして紅葉。

 

洒水の滝滝行の記録           ムービーで見てください。   

滝行は自然が相手です。台風や風雨によって水量も滝の状態も様々です。

 

    動画で見る  夏の滝行 滝への道       今日は工事中です。     
  動画で見る  初夏の気持ちよい滝行 洒水の滝は落差70メートル 2段になっています。
   
        動画で見る   初秋の滝行 水行

初めて洒水の滝に入ったのは3月だった。会員の方について行ったのだが、入ると冷たさに後悔の念がわいた。

しかし、しばらくするとすっきりとしてきた。仕事をやめて家にこもっていた時期だったので、精神的にいきずまっていた。それが晴れてくる感触。

もう一度入ると一回目にくらべるととても気分がよかった。会員の方がなかなか出ないので20分くらいは入った。さすがに体が冷えて一人では歩けなかったが、生まれて初めての感覚にまた入りたいなと思った。

すぐに症状が改善されるというわけではないが、滝のエネルギーと一体となるなかで、自分が変わっていくことは確かだ。

       動画で見る   みんなで入るともりあがります  順序よくはいります。 
    動画で見る  水量多い日の滝行 水量は日々変化します  
   動画で見る 滝行でひとつになる 天気の良い日には虹がかかります。

20分で無になった体験

最初から限界に挑戦しようと思った。はじめはいつもと同じように目を閉じていると目の前が明るく白いイメージだった。滝の水の音と、光のなかに自分がいる感覚で気持ちがよくなにも考えていない状態。まわりの声が聞こえている。滝の水音が感覚一杯に聞こえている感じ。

途中から急に目の前が真っ暗になり、何も聞こえなくなっていった。掛け声が次第に遠のいていった。自分が立っているのか滝に入っているのかもわからない状態になった。また目の前が白くなって先生の掛け声が聞こえてきた。

呼吸が苦しい感じも出てきた。足が硬直した感じがあったので手を動かして身体が動くかどうかためしたら動いたので、滝からゆっくり出た。

夏場は20分くらい入る人もいます。終わったら滝に礼をしてありがとうございました。と声を出します。
洒水の滝 台風のあと濁流
台風の後には濁流の中へも入りました。

白衣が茶色に染まります。

土砂が流れてきて滝つぼにたまっています。

   動画で見る 壮絶台風の後濁流に入る
    動画で見る 濁流2 大雨にもまけない女性たち  
 

 

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 冬

  春

  雪の1月の滝行 大雪になった。

 

  3月 ひとりひとりはいる。 

  2月 厳冬  凍るような日の滝行

 

 

  格闘編  水量多くきびしい。

  3月  

 

夏は気温と水温との差が大きいので意外にきつい。

 

 

  

 嵐の滝  2006年9月

   斜め上から撮影 水量多く倒れる人も

 

年に数回雪が降る。夕日の滝のほうが標高が高いので気温も水温も低い。特に厳冬期には夕日の滝は凍結する。このため厳冬期の滝行は想像以上にきびしい。まさに覚悟がいる。

2005年度は洒水の滝への山道に落石があったため途中の道が立ち入り禁止となってしまった。

 

2006年度は洒水の滝の測量調査で春に通行止めだったが、その後入れるようになった。

現在は洒水の滝は立ち入り禁止となっています。